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フードマイレージ・環境問題・食育・気になる話題をお届けします。|リーフプロジェクト / LeafProject

伝統野菜サミットin金沢

【第二部】事例報告及び情報・意見交換会

各地で活躍されている出演者の方々からの、約15分間の報告が行われた、第二部。
初めて聞く伝統野菜の名前も出てきたり、熱心に取り組まれている様子をうかがうことができました。
少しずつですが、出演者の方々の活動報告をご紹介します。

山形県 安藤正 氏
山形県庄内総合支庁産業産業経済部


[庄内の地元食材]
庄内米、庄内豚、だだちゃまめ、藤沢かぶ、赤ねぎ、岩がき、など

「食の都・庄内」の創造に向け、取り組まれている安藤さん。 鳥海山・月山などの山々や穀倉地帯である庄内平野、最上川に日本海など、 豊かな自然が、ひとつの地域に凝縮された類まれな地域である庄内において、 「山の幸」「海の幸」「里の幸」「川の幸」といった素材同士を組み合わせ 多彩な表現をしていこうと、「食」をキーコンセプトに、 庄内地域そのものをブランド化する動きが活発化してきているそうです。

その代表的な例が、「食の親善大使」の任命。 地元野菜にこだわったレストランとして、東京でもその名が知れ渡っている レストラン「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフ・奥田政行さんら3名のシェフが、 四季折々の庄内の豊かな食材を使ったメニューを提案し、 戦略的なブランド確立を大きくサポートしているということです。

東京都 大竹道茂 氏
江戸東京・伝統野菜研究会代表


[東京の地元食材]
谷中しょうが、亀戸大根、寺島那須、品川かぶ、砂川にんじん、馬込半日きゅうり、など

「伝統野菜で町おこし」と、現在、東京の各地域に、 かつてその土地土地で育てられていた、江戸野菜の案内板を設置。 地域の方が、お散歩の途中などに、そっと足を止め、 地元野菜の存在を知り、そして復活を一緒に願ってほしいと 活動を続けていらっしゃる、「江戸東京・伝統野菜研究会」の大竹さん。

活動は、案内板の設置に留まらず、例えば……
・小金井市民に、野菜の種を預け育ててもらい、収穫した野菜を、市内の飲食店に提供、メニュー開発をお願い
・ロイヤルパークホテルへ、江戸野菜のフレンチメニュー開発のお願い
・「品川かぶ」の復活を願い、地元の学校や福祉施設などに、品川かぶの栽培をお願い
・高級料亭へ、江戸野菜を紹介(その活動は、日経MJ紙に紹介される)
といったように、幅広い活動を広げ、 実際に、江東区砂川では、「砂川にんじん」の復活を実現。 今年から、流通にのせていく予定だということです。

新潟県 長島久子 氏
農家民宿「山古志百姓や三太夫」経営


[長岡の地元食材]
巾着なす、かぐらなんばん、食用菊おもいのほか、ずいき、など

長岡野菜 今から5年前に起きた、中越地震。
中でも被害の大きかった地域として、全島民避難を余儀なくされた、 新潟県山古志村(現在は、長岡市と合併)。
長島さんご自身も、約3年半の仮設住宅を経験した後、 地元・山古志に戻り、民宿の経営をしながら、長岡野菜の普及に努力されています。

もちろん、民宿で出すお料理には、自ら栽培・収穫した長岡野菜を使用。 野菜が中心の手作りメニューと温かなおもてなしが、好評を得て、 実は、長島さんご自身、「農林漁家民宿おかあさん100選」にも選ばれたそうです。

また、「山古志畑の学校」も主宰する長島さん。 野菜づくり体験の受け入れにも積極的な日々を送っていらっしゃるとか。 「標高の高い山古志だと、味のしっかりした美味しい野菜が作れるんです」 「避難先の長岡市内で作った時の野菜の味と、いま山古志で作る野菜の味は、 本当に、味が全然違います」と、お話されていたのが印象的でした。

石川県 小畑文明 氏
加賀野菜保存講話会


[加賀野菜]
五郎島きんとき、加賀れんこん、加賀太きゅうり、金時草、打木赤皮甘栗かぼちゃ、源助だいこん、くわい、など

小畑商店 金沢市内の近江町市場で、加賀野菜を取り扱う八百屋さんを営んでいられる、小畑さん。 『いいね金沢加賀野菜』『ほっと石川加賀野菜』など、加賀野菜についての著書もお持ちです。

現在、15種類の野菜が認定されている、加賀野菜。 「昭和20年以前から栽培され、現在も主として金沢で栽培されている野菜」 という基準が設けられ、金沢が全国に誇るブランドとして定着しています。

実は、小畑さんご自身も、その加賀野菜を使った「うどん」を開発。 かぼちゃや金時草などの野菜を練りこんだ「うどん」は、鮮やかな野菜色で表現された逸品。 現在、小畑さんは、古都金沢の品の良い趣まで表現した、この「うどん」を、 石川県だけにとどまらず、さらに全国区へ……と、 新たなアプローチによって、加賀野菜を広げるために力を尽くされています。

ちなみに、加賀野菜の代表とも言える「金時草」は、 実は、古く足跡をたどれば、もともとはインドネシアで栽培されていた野菜とか。 日本では、まず最初に沖縄に持ち込まれ「ハンダマ」という名前が付けられ、 主に、炒め物として親しまれる野菜に。 更には、熊本に渡り「水前寺菜」と呼ばれ、北前船で、金沢までたどり着いたそう。 金沢では、酢の物でいただくことが多いそうですが、 地域が変われば食べ方も違う、という話は、とても興味深いものとなりました。

石川県 石端一男 氏
能登野菜振興協議会


[能登野菜]
中島菜、金糸瓜、沢野ごぼう、能登赤土馬馬鈴薯、能登すいか、能登金時、など

金糸瓜 平成19年、能登野菜振興協議会を設立した、石端さん。 能登野菜の特徴は、大きく分けて二つあると言います。 一つは、赤土地帯が多く、夏涼しい気候により、糖度が高く肉質が良い野菜が作れる点。 もう一つは、能登から連想される「素朴」「自然のまま」といったイメージを大切にしている点。 実際、当日の会場にも、中島菜のお漬物や、金糸瓜の握り押し寿司が並び、 私たち来場者も、その味を確かめることができました。

現在、能登野菜と認定される品目は13品目。 さらに、「能登伝統野菜」「能登特産野菜」と二つに分類し、 認定を受けた品目には、「能登野菜」「能登伝統野菜」「能登特産野菜」と表示し、 JA、JA全農、市町村などを中心に、販売・生産の拡大に努力しているそうです。

しかしながら、今はまだ、「京野菜」や「加賀野菜」に比べ、まだまだ知名度が低い「能登野菜」。 石端さんを中心とする能登野菜振興協議会や市町村では、特に広報・PR活動を強化中とか。 ホームページの立ち上げの他、首都圏のイベント会場での広報活動も積極的に行っているそうです。

能登野菜の普及のため、今後は、より認定品目を拡大することも目標のひとつ。 「埋もれた地域野菜をもっと発掘していきたい」とも、お話されていました。

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