日本の自給率を知っていますか。
わずか40%です。
(平成19年度 カロリーベース)
これは裏を返せば、実に60%もの食糧が海外から輸入されている事を意味します。
しかもそれらの輸送は、船や飛行機、トラックで長い距離を運ばれ、大切なエネルギーを大量に消費しているのです。
もったいないことだと思いませんか?
値段や鮮度と共に「食物の輸送」についても考えることが大切になってきているのです。
フード・マイレージとは、「食料の輸送距離」と言う意味で、食と環境の関係を数値で表す新しいツールです。
航空会社のマイレージポイントとは異なり、輸送距離が短ければフード・マイレージは小さくなり、
長ければ大きくなります。
農林水産省の2001年の試算によると、日本のフード・マイレージは、総量では世界中で群を抜いて大きく、
国民一人当たりの値でも一位となっています。
輸入品に頼らず、なるべく国産のものを食べること、そして同じ国産であれば近くで出来た物を食べることが、
輸送に伴うフード・マイレージを減らすことになります。
現在、フード・マイレージは「地産地消」の良さをお伝えするツールとして大変注目されています。
もう一歩踏み入れた考えをしますと、
フード・マイレージに「CO2排出係数」を掛け合わせると、その輸送に伴いどれだけのCO2が排出されたかが試算されます。
輸送手段によって、排出量は大きく変わってきます。
近場で出来た物でも、CO2排出量が多い輸送手段を使えば環境負荷は大きくなり、
海外の物であっても、CO2排出量が少ない輸送手段を使えば環境負荷は小さくなります。
また、旬ではない物・その土地の生産状況に会っていない物を無理に生産することも、環境負荷が大きいといえます。
フード・マイレージは「旬産旬消」「適地適作」も踏まえて考える必要があるとされております。
日々のお買い物の中で私たちに出来る簡単エコとして、フード・マイレージの考えを取り入れた生活をしてみませんか?
カーボンフットプリントとの違い等、今後HP内で紹介していく予定です。
フード・マイレージの詳しい内容は、フード・マイレージ セミナーにて学んでいただけます。